JBL Quantum Streamはエントリーにオススメなマイク

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約2年前の2022年3月25日に発売された『JBL Quantum Stream』の中古があったので購入してみました。レビューを見ると、良い製品という反応が多いです。(公式サイト)

そして、2024年2月22日に新作のフラッグシップモデル『JBL Quantum Stream Studio』が発売されました。音を電気信号に変換する部品のマイクカプセルは前作と同じになっていますが、様々な面で機能強化が行われており、前作で不評だった?USBや3.5mmジャックの位置も改善されているようです。価格は約2万円になっています。(公式サイト)

さて、新作が発表されているのに、なぜ旧型を選んだかについてですが、1つは中古で安かったこと、もう1つはマイクカプセルが同じだったからです。以下の動画に音声比較があったので拝見したところ、新型の方がクリアな音質でしたが、私は旧型で十分だと思えました。

そんなわけでJBL Quantum Streamを使用した感想は『ちょっとだけ良い声を届けたい』を叶えてくれるエントリー向けの製品だと思いました。

音質などは参考の動画などを見ていただくとして、私はこの製品の外観や、使い方、気になったところを簡単にお伝えしていきます。

動作環境
・Windows 11 23H2
・デバイス バージョン 1.2.1.0
・QuantumENGINE バージョン 1.18.0.1985

目次

外観

ビルドクオリティは1万円という価格に合っていてオシャレな作りになっています。スタンドも手抜きな部分が見当たりませんでした。

片手で収まるサイズで非常にコンパクトです。

上面はマイクのミュート/ミュート解除を行うセンサーが付いています。軽く触れるだけで反応します。

下面は、USB-Cポート、スタンド用のホール、ヘッドフォンなどを接続するための3.5mmジャックが配置されています。白いリングはLEDで、RGB照明やミュートなどの状態を表すインジケーターとして機能します。

PCに接続

電源の入れ方はシンプルで、USBで製品とPCを繋ぐだけです。Windows側の細かい設定などは、公式の説明書(PDF p.6)に詳しく書いてあります。

特に何もインストールせずこのまま使用可能でしたが、専用ソフトウェア『QuantumENGINE』があるのでインストールしてみました。QuantumENGINEは、イコライザーやLEDのカスタマイズなどができるソフトウェアで、自分の声が聞こえるサイドトーンの切り替えも行うことができます。

Windows11の環境で初回接続時にQuantumENGINEのダウンロード画面が勝手に表示されたので、そのままインストールしました。他のOSの場合は、https://jp.jbl.com/quantum-support.htmlからダウンロードできます。

3.5mmジャック

必要であれば3.5mmジャックにヘッドフォンなどを接続します。このジャックからPCとサイドトーンの音声をミックスして聞くことができます。もちろんサイドトーンをオフにしてPCの音声だけを聞くことも可能です。

3.5mmジャックを使用する前に、必ずPCの音量を最小にしておきましょう。
手持ちのイヤフォン(インピーダンス32Ω)を挿したところ、音量10(最大100)で爆音、5ぐらいで標準ぐらいの音量でした。

音量5だと細かい調整ができないため、物理的に音量を調整できるケーブルを挟んでいますが、それでも音量50でうるさいです。

本体の操作

公式の説明書(PDF)とほぼ同じ内容になっているため、簡単な機能説明を入れつつ、気になったことをコメントしています。

マイクのミュート/ミュート解除

先に説明していることと同じ内容ですが、上面にセンサーが付いているので、軽く触れるだけでマイクのミュート/ミュート解除を切り替えることができます。押し込んだりする製品よりも、変な音が入りにくいと思います。

ソフトウェアからLEDの色やアニメーションの設定が可能で、さらにはオリジナルのアニメーションを作成することもできます。

また、センサーに5秒触れるとLED自体のオン/オフもできます。

指向特性の切り替え

中央にあるノブを2秒長押しすると、単一指向性と無指向性を切り替えることができます。

使用していて気になったのは、単一指向性の収音範囲が180度もあるようで、環境音を拾いやすいと感じました。

と言っても、現代の通話や配信ソフトのノイズキャンセル機能は優れているので、ほとんどの環境音は除去されるはずです。一応、社内の人に聞いたところ、「最初はキーボード音が少しだけ聞こえたけど、途中から聞こえなくなった」と言っていたので、あまり気にする必要はないのかもしれません。

音量/ゲインの調節

ノブを回すと音量の調整ができます。マイクのゲインを調整する場合は、ノブを1度押してから回します。
ノブはカチカチと止まるステップタイプです。

手元で音量を調整できるのは凄く便利だと思っていたのですが、どうもWindowsと相性が良くない可能性があります。

作りの問題なのかドライバが悪いか不明ですが、音量調整をするノブを1回しかステップさせていないのに、音量が『6~8』で増減します。

どうやらノブを回して次のステップに止まるまで『2』『2』『2』『2』と連続して信号を送っているのが原因のようです。ノブをゆっくり回して変な位置で止めれば1回だけ信号を送ることができますが、それならPCの音量設定から変更したほうが手っ取り早いですよね…。

というわけで、音量調整に関してはおまけ程度の機能だと思った方が良いです。

ですが、マイクのゲイン調整は正常に動作しているようで『3~4』で増減されます。ヤッタネ!

次は各種設定を行うソフトウェア『QuantumENGINE』の紹介です。

QuantumENGINE

QuantumENGINEは、音量調整やイコライザー、LEDのカスタマイズ、サイドトーンのオン/オフなどが設定できます。

そしてこれが設定画面です。

見ての通り、巨匠が作ったようなこだわりのあるUIになっていて、マウスカーソルをクリックできる位置に移動してもカーソルが変化しなかったり、マウスオーバーアクションが無かったりするので視覚的に少し分かりにくいです。

一番上のメニューは、クイック操作を目的としているようで『マイクのミュート/ミュート解除』『指向特性の切り替え』『RGBライティングの切り替え』になっています。

次は各メニューの簡単な説明です。

マイク

マイクの音量とサイドトーンの調整ができます。

指向特性

指向性に関する説明が記載されていて、単一指向性か全指向性(無指向性)を切り替えることができます。

イコライザー

イコライザーでマイクの音を調整することができます。プリセットとして『CONFERENCE』『FLAT』『MIC BOOST』『STREAMING』『STUDIO』が用意されています。中央のメーターを操作することでカスタムすることもできます。

このイコライザーの設定は、サイドトーンに反映されないので、サウンドレコーダー等のアプリで録音して聞いてみるしかありません。

RGBライティング

LEDの輝度や、マイクオン/オフ時の色やアニメーションを変更することができます。プリセットもいくつか用意されています。

カスタムする場合の操作方法は割愛しますが、秒ごとに細かい設定が可能となっています。

ポップアップメニュー

システムトレイのQuantumENGINEアイコンをクリックすると、ポップアップメニューが表示されます。

QuantumENGINEの説明は以上です。設定内容は本体にも保存されるようで、Android13でイコライザーとサイドトーンの設定がそのまま使用されることを確認済みです。

おわりに

本体の操作は簡単で、音質も悪くないので、初めてのコンデンサーマイクだったら満足できる製品だと思います。

少し良いマイクを探しているなら検討してみてはどうでしょうか。

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