最近組み立てたマシンを使っていたら、突然画面の右下に「Windowsのライセンス認証 設定を開き~~」という、「ライセンス認証してませんよ」ウォーターマークが表示されるようになっていました。

Windows 7のプロダクトキーを使ってライセンス認証できていたはずですが、もしかしたらマザーボードのBIOSを更新したのが原因で外れてしまったのかもしれません。

仕方ないので再度認証を通そうとするも全部エラーになります…。
不思議に思い原因を調べると、どうやら2023/9/20にWindows 7/8のライセンスキーを使用したWindows 10/11の認証を遮断したようです…。やるじゃんMicrosoft。
認証の可否パターンは以下のサイトに書いてあり、私の場合はWindows 11をクリーンインストールして、DSP版 Windows 7のライセンスキーで認証していたはずなのでOKだと思うのですが、何度やってもエラーになってしまいます。DSP版ってのがちょっと怪しいですが…。

サポートに電話して聞こうとしましたが、似たような条件の人が断られている記事をチラホラ見ていたのもあって、結局パッケージ版を購入することにしました。
ただ、Proの値段が2.2万と結構高いです。Homeなら1.6万と少し安くなりますが、クリーンインストールになるので今まで設定した内容が消えてしまいます。
お金をとるか、時間をとるか…。
もうProは必要のない環境になったし、お金も無駄になるのでクリーンインストールでHomeにして徐々に設定を戻していこう!、、でも、、、でも何とかならんのかぁぁぁー!?と検索したら、設定はそのままでHomeにダウングレードする方法が一瞬で見つかったので試してみました。ありがとう先人たち。
ProからHomeにダウングレードする方法
ステップは2つです。レジストリの調整を行ってWindows 11を上書きインストールします。
レジストリの変更
レジストリを変更する方法は「(A) レジストリ設定ファイルを作る」か、「(B) regedit.exeで変更する」のどちらかになります。
(A)レジストリ設定ファイルの作成
レジストリ設定ファイルを作成する場合は、テキストエディタに以下の内容を貼り付けて保存します。ファイル名は「任意の名前.reg」です。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion]
"CompositionEditionID"="Core"
"EditionID"="Core"
"ProductName"="Windows 10 Home"
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion]
"CompositionEditionID"="Core"
"EditionID"="Core"
"ProductName"="Windows 10 Home"
あとはファイルをダブルクリックして実行します。セキュリティー警告のポップアップも全てOKで進みます。これでレジストリの変更は完了です。
きちんと変更されたか確認したい場合は、以下のレジストリエディターを起動して直接見に行くのが早いと思います。
(B) regedit.exeで変更する
キーボードの「Winキー + S」で検索窓が表示されるので「regedit.exe」と入力してレジストリエディターを起動します。
以下の2つのキーに移動して値をHome用に書き換えてレジストリの変更は完了です。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
Pro | Home | |
---|---|---|
CompositionEditionID | Enterprise | Core |
EditionID | Professional | Core |
ProductName | Windows 10 Pro | Windows 10 Home |

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
Pro | Home | |
---|---|---|
CompositionEditionID | Enterprise | Core |
EditionID | Professional | Core |
ProductName | Windows 10 Pro | Windows 10 Home |

なぜWindows 11なのにWindows 10 という名前を使っているのかは不明ですが、気にせず次に進んでWindows 11を上書きインストールします。
Windows 11を上書きインストール
公式サイトからWindows 11のディスク イメージ (iso)をダウンロードします。

ダウンロードしたisoファイルを開くとセキュリティ警告が表示されるので「開く」を押します。

フォルダ内のsetup.exeを実行します。セットアップ中に気を付けるのは3ヵ所です。
- 更新プログラム、ドライバー、オプション機能の入手 は、既に最新状態だと思うので「今は実行しない」を選択します。

- 引き継ぐ項目を選んでください は、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択します。

- インストールの準備完了 は、「Windows 11 Homeをインストール」になっていることを確認します。Proになっていたらレジストリの設定が間違っていると思います。

あとはインストールの完了を楽しみに待ちます。
インストール完了後に、デスクトップがそのままでWindows 11 Homeになっていたら成功です。

最後にHomeのライセンスを通してみます。

やりました!きちんとライセンス認証できました!
というわけで、無駄にお金を使わず、しかもデータもそのまま(たぶん)、ProからHomeへ無事ダウングレードできました。

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